予約は取った。日付も決まった。ただ、当日の持ち物のページを見ても「身分証をご持参ください」くらいしか書いていない。手ぶらで行っていいのか、保険証は要るのか、支払い方法はその場で聞けばいいのか。予約から当日までのあいだ、こういう細かいところで止まる人は少なくありません。この記事は、初回カウンセリングに向けた持ち物と準備の実務だけをまとめたものです。効果や薬の中身の話はしません。持っていくもの、事前に調べておくこと、当日の髪の状態、聞きたいことのメモの作り方、そして当日の流れ。この順番で書いていきます。
持ち物:身分証と保険証の扱い
まず身分証。運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど、顔写真つきのものを一つ持っていくと手続きが早いです。本人確認は受付で求められることが多く、ここで止まると待ち時間が伸びます。
次に保険証です。ここが分かりにくいところで、AGAの治療は自由診療にあたるため、公的医療保険は使わないのが一般的です。つまり保険証を出して三割負担になる、ということは起きません。ではなぜ持っていくのか。理由は二つあります。
- 医療機関によっては、本人確認や既往歴の確認のために提示を求めることがあります。
- 相談の結果、AGA以外の頭皮の状態が疑われた場合、保険の範囲で診てもらう流れになることがあります。
持っていって困るものではないので、身分証と一緒に鞄に入れておくのが無難です。医療機関ごとに案内が違うので、予約時のメールや案内ページを一度読み返しておくと安心です。
服用中のものと、過去の写真
今飲んでいる薬やサプリメントがあるなら、名前が分かるものを持っていくほうがいいです。理由は、飲み合わせや体調の前提を確認するためです。ここを口頭の記憶だけで答えると、あいまいになりがちです。
持っていき方は簡単で構いません。
- 薬局でもらったお薬手帳があるなら、それをそのまま。
- 手帳がないなら、薬の袋やシート、サプリの容器をスマホで撮っておく。
- 市販薬を常用しているなら、その名前もメモに足す。
- 過去に大きな病気や手術があるなら、時期だけでも書き出す。
もう一つ用意しておくと役に立つのが、過去の自分の写真です。一年前、三年前、五年前あたり。旅行や飲み会の写真で構いません。頭頂部や生え際が写っているものがあると、変化の速さを伝えやすくなります。自分の記憶だけだと「なんとなく減った気がする」で終わってしまうので、比較できる材料があると話が具体的になります。
支払い方法と料金の確認は予約前に
当日いちばん焦りやすいのが支払いまわりです。自由診療なので、料金の設定は医療機関ごとに違います。カウンセリング自体が無料のところもあれば、初診料がかかるところもあります。
予約の前後で確認しておきたいのは次の四点です。
- カウンセリングと初診料は、有料か無料か。
- 血液検査を行う場合、その費用は別か込みか。
- 使える支払い方法(現金・クレジットカード・分割・医療ローンなど)。
- その日に何かを購入する場合の、返品や解約の扱い。
金額の水準を知っておきたい人は、事前に各医療機関の料金ページを二、三か所見ておくと基準ができます。処方の内容は「1種類だけの場合」と「複数を組み合わせる場合」で費用が変わることが多く、そこが差の中心になります。費用まわりの見方は別記事にまとめています。
当日の髪と頭皮の状態をどうしておくか
当日は、頭皮や髪を見てもらう時間があります。そのため整髪料はつけずに行くほうが話が早いです。ワックスやスプレーで固めていると、地肌が見えにくくなります。拭き取りから始まると、その分だけ時間を使います。
もう少し細かく書くと、こうなります。
- 当日の朝はいつもどおり洗髪する。特別なことはしない。
- 乾かしたあと、整髪料は使わない。
- 帽子は移動中だけにして、受付前に外して少し置く。
- 前髪を上げた状態、下ろした状態のどちらも見せられるようにしておく。
前日に染めたり、直前に短く刈り込んだりするのも避けたほうが無難です。ふだんの状態のまま見てもらうほうが、話が現実に沿います。ふだんの見え方が気になる人は、髪型の頼み方のほうを先に読んでおくと整理しやすいです。
なお、かゆみ・赤み・急に抜ける量が増えたといった症状が出ているときは、その状態のまま医療機関で見てもらってください。自分で対処してから行くと、判断の材料が減ります。
聞きたいことは紙かスマホに書いて持つ
その場で思い出そうとすると、だいたい半分は抜けます。相手のペースで話が進むからです。だから紙一枚、あるいはスマホのメモに書いて持っていくほうが早いです。読み上げても失礼にはなりません。手元にあるだけで、聞き忘れはかなり減ります。
| 聞くこと | 質問の言い方の例 |
|---|---|
| 今の状態 | 「今どういう状態に見えますか。写真で記録は残りますか」 |
| 進め方 | 「1種類から始める形と、複数を組み合わせる形の違いは何ですか」 |
| 費用 | 「月あたりの総額と、別にかかる費用を分けて教えてください」 |
| 通院 | 「次はいつ来ますか。オンラインに切り替えられますか」 |
| やめるとき | 「途中でやめる場合、どういう手続きになりますか」 |
| 連絡 | 「体調で気になることが出たら、どこに連絡すればいいですか」 |
この六つがあれば、初回としては足ります。全部聞けなくても問題ありません。聞き漏らしたことは次回に回せます。
当日の流れと、所要時間の見込み
進み方は医療機関で違いますが、大枠は似ています。受付で問診票を書き、カウンセラーと話し、医師の診察があり、必要に応じて血液検査、最後に費用と今後の説明。この順番が多いです。
時間はおおむね30分から1時間ほどを見ておくと安心です。検査が入るとさらに伸びることがあります。予約の直後に別の用事を入れると気持ちが急くので、前後に余裕を作っておくほうがいいです。
そして最後に一つ。その日に決めなくて構いません。持ち帰って考えたいと伝えるのは普通のことですし、断り方に困る人はその日に契約しなくていいという話を先に読んでおくと気が楽になります。比べたい人は医療機関の選び方のほうも参考になります。
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